【資料ー5】
「少人数指導展開」実施校アンケート集約概要
2001,8,23 埼高教教文部
1.「少人数指導展開」実施校1学年各クラス生徒在籍数
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募集 |
1組 |
2組 |
3組 |
4組 |
5組 |
6組 |
7組 |
8組 |
9組 |
備 考 |
秩 父 |
8 |
36 |
35 |
35 |
35 |
35 |
36 |
35 |
35 |
35 |
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和 光 |
6 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
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越 生 |
4 |
30 |
30 |
30 |
30 |
40 |
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5は美術科 |
福 岡 |
6 |
29 |
28 |
29 |
28 |
26 |
26 |
29 |
26 |
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北 本 |
6 |
34 |
34 |
34 |
34 |
34 |
34 |
34 |
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三 郷 |
6 |
33 |
33 |
33 |
33 |
33 |
40 |
40 |
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6・7はコース |
栗 橋 |
6 |
33 |
34 |
33 |
33 |
33 |
34 |
40 |
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7は類型 |
大宮武蔵野 |
7 |
35 |
34 |
35 |
34 |
35 |
35 |
35 |
35 |
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本庄北 |
6 |
41 |
32 |
31 |
32 |
32 |
32 |
40 |
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7はコース |
大 井 |
7 |
34 |
34 |
34 |
34 |
34 |
37 |
40 |
40 |
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6・7は体育科 |
妻 沼 |
5 |
33 |
32 |
32 |
32 |
32 |
33 |
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吹 上 |
5 |
27 |
28 |
27 |
28 |
27 |
28 |
41 |
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7はコース |
庄 和 |
6 |
32 |
32 |
32 |
32 |
32 |
32 |
32 |
32 |
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岩槻北陵 |
6 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
29 |
30 |
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鶴ヶ島 |
5 |
33 |
32 |
34 |
34 |
32 |
34 |
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留年生3含む |
上尾橘 |
6 |
33 |
32 |
33 |
32 |
32 |
40 |
40 |
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6・7はコース |
川口青陵
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8
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36
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35
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35
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35
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36
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35
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36
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36
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34
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2.「少人数指導展開」を導入して現時点での評価について
@授業や学習成績面の評価
・ノートを見たり、一人ひとりの感想をまとめたりの負担が軽くなる分、頻度が上がる。
・授業で個々の対応が40人よりもしやすくなった。
・生徒一人ひとりに対するよりきめ細かな指導ができる。
・低学力の生徒も多く、少人数による指導は評価できる。
・良好である。成績不振者が例年よりもかなり少ない。
・個々の生徒を把握しやすいことは確かだった。成績不振者の数はあまり変化しないが、成績不振総 数はずいぶん減少した。
・少人数授業は好ましい印象を持っているが、昨年と比較して具体的な(数字としてあらわれる)成 果は見えない。
・少人数でやりやすい点はある。能力差も大きく年々学力不足の生徒が入学しているので成績全般で は振るわない。
・一年生は問題を抱えて入学してくる生徒が多いので、特に目立って効果がでているかどうかわから ない。
・成績に変化はみられない。
・きめの細かい指導ができる。
・担任は生徒の把握がしやすい。授業担当者も生徒の把握がしやすい。
・学力差が大きい生徒の指導では、やはり少人数の法が対応しやすい。さらに一人一人に係わってい くような指導をする教員が増えた。(例:全員のプリントに赤ペンを入れるなど)
・人数が少ないので多少とも落ち着いた授業ができる。
・かつての40人学級と比べ、10人減っただけでも、かなり一人一人に目が行き届きやすくなり、 生徒の方も身近な感じで授業が受けられるようである。
A生徒指導面の評価
・名前がすぐに覚えられる。教室が比較的ゆったり。面談に割ける時間が増える。
・生徒一人ひとりをじっくりみることができる。5→6クラスになったことで学年団として(教員増 のため)1学年全体をしっかり見ることができる。
・生徒の人数が少ない分、手のかかる生徒の人数も少なく、40人に比べて余裕を持って指導にあた れる=生徒に対し「待つ」気持ちがもてる。
・特に1年生には生徒指導上の問題をより多く抱えており、1年の担任より評価されている。
・生徒指導措置数が非常に少ない。該当学年(1学年)1件のみ。
・少人数指導のためばかりではないが(校内生徒指導体制の確立、年度当初のHRの充実、5月の遠 足実施、養護教諭の複数配置などの条件が重なった)、今年度の1年生については問題行動や遅刻 欠席が昨年に比べてずいぶん少なくなっている。例年だと1年次は問題行動の事後指導にわれる面 が強かったが、いくらか余裕ができた。
・一人ひとりに目が届きやすい。教室にゆとりがあってよい。
・担任がよりきめ細かくクラスに目を配ることができる。この点を最も大きなメリットで、この点を 重視し、本校では実施を決定をした。
・年々聞き入れない層の生徒が入学している。特に指導が行き届くということもない。
・一年生は問題を抱えて入学してくる生徒が多いので、特に目立って効果がでているかどうかわから ない。
・担任が個々の生徒に丁寧に指導ができるようになっている。生徒指導上(数学に現れているもの) の変化は特にない。
・生徒との距離が近くなり、理解しやすい。
・担任は生徒の把握がしやすい。授業担当者も生徒の把握がしやすい。
・年ごとに増えてくる「問題を抱えた生徒」を分散してクラス分けすることができた。迅速で丁寧な 対応ができるようになった。
・昨年は特定クラスに問題が集中する傾向があったが、それに比べて今年は落ち着いている。
・クラスでの個別指導等人数が減った分一人あたりにかけられる時間が多くなった。また、担任もク ラスでの行事をやる際、まとめやすいようである。
Bその他の評価
・話が伝えやすい。生徒の声をひろいやすい。
・1年生だけでなく3年生にも実施させたという点は評価できる。
・40名を30名に減らした効果はよくわからない。入学生全体の質が昨年度とずいぶん違っていて 単純な比較が出来ない。
・クラスのまとまり等にも良い影響あり。
・授業がやりやすい。退学者も昨年より少ない。
・2年になる際に6クラスに戻ることにより、生徒指導上の困難が生まれるのではないかとの懸念が あるのと同時に、持ち上がり学年の教員配置が難しい(持ち上がれない教員が必ずでる)。
・年々学力が低下し、目的意識もなく、学習意欲もなく、生活習慣も身につけていない層が多くなっ ている。
・退学者数は同期(1学期末)では去年と同数である。遠足などバス一台を一クラスで予約すると以 外と高い料金になる。男女のアンバランス(一クラス当たり)が生じる。
・担任は生徒の把握がしやすい。授業担当者も生徒の把握がしやすい。
・担任として生徒の把握がしやすい。
C実施上のデメリット
・まだ特に感じていないが、来年度は40人学級になるわけだから、どんなことが起きるのか心配(今 年度が手厚かった分)。
・男女のバランスが偏っているので、5→6にしたことで1クラスの女子の人数が減った。行事等で 変更せざるを得ない部分がでてきた。
・1学年だけの措置で、2年になったら元の学級に戻ること。常勤がつかないこと。
・たとえ、常勤が配置されても、1年だけの勤務のため、担任ができず、担任の不足がち。また、校 務分掌でも手薄の状態。部活指導も1年のみで連続性がない。
・教員人数が6学級分なので、一人の負担が大きい。分掌面でも、部活動面でも。
・今ところない。
・正副2人で1クラスを担当する体制が崩れる。生徒指導上の困難のある本校では大きなデメリット になる。
・特定の生徒がいても人数が多い場合には影響は少ないが、少人数となるとその影響も大きくHR全 体が騒がしくなってしまう。
・クラス単位での行事展開にやや問題がでている。例えば、遠足でのバス料金や球技大会など)
・特に聞こえてこない。
・病休等もあるので担任になり手がない(足りない)。
・専任教員の配置がないので、担任をする人が増える分のしわ寄せが各方向にでてくる。
・英・数・理で少人数展開授業(1クラス2分割20人)をやっていたが、普通科が4クラスになっ たため、2クラス3展開(20人)になり、名簿上または成績処理等の事務的な部分で煩雑な所が ある。
・体育祭や球技大会などの行事の時、多学年との人数的なアンバランスでやりにくい点がある。
・1学年のみの実施のため2学年になる際、担任を一人減らさなくてはならない。
・生徒からも2年次・3年次も少人数の方がやりやすい、との声が強い(授業・生徒指導面で)
3.「少人数指導展開」を導入しての生徒や父母の声について記述してください。
■「少人数指導展開」のメリット■
・まだ、こういった声を聞く機械がない。これから地区Pなどで聞いてみようと思う。
・生徒・父母の声は集約していません。
・特に意識させないようにしている。改めて意識を持たせると困難校であることを自覚させるような ものだから。よって、「声」は特にないと思われる。
・特に聞いていない。
・特につかんでいない。
◆生徒の声
・意識していない。中学でも30人でやってきている子が多い。
・授業に集中しやすく、勉強がわかりやすい。人数が少ない分、ストレスを感じることも少なく精神 的に楽。
・理解しやすい。
・「ゆとりがあって落ち着いている」と感じているようだ。
・授業等人数が少ない方が質問しやすく先生との距離が近くなった。
◆父母などの声
・「よく一人ひとりのことをわかっていますね」とPTA支部懇談会で言われた。目がゆきとどくよ うになったのでは。
・一人ひとりをよく見てもらえる。
・まあ良い。
・落ち着いた雰囲気で授業ができているようです(授業参観のとき)。
・三者面談のとき「指導がゆきとどいていてよい」という保護者がいた。
■「少人数指導展開」のデメリット■
◆生徒の声
・少人数指導展開とは関係ないが女子の人数が少なく人間関係が難しい。
・気まずくなりやすい。
・人数が少ない分、気のあった友だちが少ないと感じる生徒もいる。
・特になし
◆父母などの声
・生活面、成績面で思ったより成果が上がっていない。
・2年になったらクラス減になるようだが、どうかと思う(授業参観のとき)。
・特になし
4.「少人数指導展開」の改善点(設問4−Cのデメリットを克服するための要求事項など)
・他の学校へシワ寄せが行っている(講師の時間数などで)のではないかという気がする。
・加配をしてほしい。非常勤では生徒を日常的に手厚く見守ることができない。1年限りではだめ。 2・3学年でも30人クラスに(現実的には本校では生徒減で30人クラスになっているが)。た いへんな1学年だけでも少人数展開を続けてほしい。
・常勤をつけること。3年まで継続すること。これは職員の強い要求。
・最低でも常勤講師の配置を。できれば専任教諭を。
・検討時間がない。
・教員人数を展開学級数に合わせて配置すべき
・常勤配置・加配を。教員に「ゆとり」を。単年度ではない「事業」化を。
・来年度、1年が2年に進級すると少人数の適応がないことになってしまった(現7クラスが6クラ スに)。これによる不都合が生じると思われる。
・授業時間数は25h増えたが、常勤18hを含め昨年度より増えた講師時間は20h。5h分をか ぶることになった。担副2人で1クラスを担当する体制を維持するためにも常勤で加配を行う(そ れによって、一人あたりの持ち時間数が増えないようにすることもできる)ことが長く続けていく ための条件。
・職員を増進して実施ではないので負担も大きい。少人数指導を行うのであれば、それなりの職員増 を要求する。また、困難校であれば、生活面での指導も大変なので併せて増員を臨む。
・教員定数を増やすこと。入学してくる生徒が輪切りにされてる現状のなかでは、ほとんどのことが 意味を持たないように思います。職員の中には無力感があり、統廃合を期待する声すら一部にあり ます。
・早急な評価(結果)を求めずにゆっくりと取り組むこと。数値的な結果を追いすぎないこと(退学 者数・成績など)。
・常勤者(特に担任をやれる人)の配置。正規の教員でも担任できない人もいるので。
・専任教員をきちんと配置すること(正式なクラス定数減であること)。7学級8展開のため35人 学級としているが、生徒の様子から判断して30人以下学級が望ましい。
・とりかく、一クラス30人はいろいろな意味で効果がでている。しかし、1学年のみ実施によるデ メリットも多い。全学年各学級30人が実現されることを願いたい。