幌延町  教育長 菅原利彦
 現在特例学区で、天塩高校だけでなく、豊富高校へも通学可能地区となっている。豊富町の通学保障制
度があるので、ほとんどが学区外の豊富高校へ通学している。天塩町でも何かしらの補助があると行く生
徒も増えるのではないか。
 訴えの中身は、まさしくそのとおりで反対するものではない。町の住民にも、公民館などにおいて協力
をしていきたい。とくに、3学級4定員の問題は深刻な問題で、教員配置を何とかしてもらいたいと、さ
まざまなところで訴えている。
 自治体決議についても考えたい。
天塩町 教育長 山口光男
 小学校では現在TTで行っている。心臓疾患を抱えた子どもがいて、特別に配置してもらっている。た
だ、期限付きで、同じ人が後期も引き続きできないということがあり、指導の継続性の問題もある。現在
小学校は6学級、中学校は2学級、次年度の中学1年生は1学級となり、少子化傾向の波を受けている。
学級定員がこのままだと、統廃合も検討しなければならず、厳しい状況だけに、一刻も早く30人学級に
してもらいたいし、そのように各方面に訴えている。
町としては、中学校の部活動が終わる時間に合わせて、バス運行をしているが、町の財政的な厳しさもあ
り、独自措置は難しい。複式学級の問題もあるので、道や国に訴えていきたい。
また、人事面の厳しさもある。若手の先生は本当に奮闘してもらっているが、ベテランの先生にきてほし
いというのは、学校も地域も一致している。特に(留萌)北部へは、希望が少なく、個人の希望も考慮し
なければならないが、地域のことも考慮してもらって、教員の年齢バランスを整えないと、学校自体がう
まく経営できないところもある。
天塩高校は今年学級減になり、2間口となった。しかし、隣の幌延町の生徒が豊富高校へ多数流れるとい
うこともあり、2間口がいつまで保障できるか心配だ。学級定員を引き下げるよう、訴えのとおり、要請
をしたい。

遠別町 教育長 岸田宗敏
 南山前町長の時に、遠別農業高校の存続問題では、まさしく体を張ってきた。職業高校は40人の定員
ではなく、実技や実習が友納ので少人数で行うのがいい。入学定員も30〜32人くらいでいい。遠別農
業は道立高校だが、地元の学校という意識を持っている。だから、寮費の補助、通学費補助、研修費など
2,000万円弱の補助を行っている。今年の入学生は半数が地元の子で、そうした子の育成の場として
の学校存続を道や国に要望している。農業高校だからといって、農業後継者を育てるのがその主たる責務
ではないと思う。後継者は40年に1人の割でできればそれでいい。毎年毎年30人もの農業後継者がで
きても、かえって受け継ぐことができないくらい過剰になる。自然体験やすること、土や家畜にさわるこ
と、農業をとおしてそうした体験をして人間とは何か、環境とは何かを学ぶことが農業高校の意義だと私
は思っている。今年は何人後継者ができたと話している教育長や校長に、私はそのように話している。
私は常々、先生方にまず子どもと遊んでやってくれ、といっている。子どもとの信頼関係を先生方がつく
ることが教育の始まりだと思っているからだ。とくに、家庭教育をどうするかということも含めて、子ど
もとの信頼が大切だと思っている。遠別町では世帯数は変わっていないのに、人口は40年前に比べて半
減している。つまり、こんな田舎でも核家族化が進行しているということ。親も子どもをどう育てるかで
悩んでいる。先生方の情報を親に伝えてほしい。上辺など飾らなくとも、生の声を伝えてほしい。そうす
ることで、地域の学校としての存続がよりいっそう訴えやすくなると思っている。
教訴えのあったことについては異論はない。署名が集まったら、連絡する。
羽幌町 学校管理課課長 三浦譲
 「地域別検討協議会」で突然、羽幌高校の1学級減をいわれた。次年度の生徒減は少数で、今回このよ
うに提示されると思ってもいなかった。町長・議長・議員・中高のPTA会長らと8月30日に道へ要請
に行く。この要請には、局も好意的に思っている。
いま、中高一貫の話もあるが、それには深入りしないで、羽幌高校は普通科で頑張ってもらいたいと思っ
ている。天売中学卒業生は、羽幌ではなく、どうせ下宿をするならと留萌へ行ってしまう。天売高校の卒
業生は、いったんは島をでていくが、専門知識を得て、また島へ帰ってくる生徒が多い。地元率は低い
が、若手ばかりでなくベテランの先生もいて、定時制独自の課題もあるが、普通高校のいいところを打ち
出していけるように頑張ってもらいたいと思っている。H15年には、小中学校として昼間学校を使い、
夜は高校として使えるような校舎改築をしたい。
いま、小・中学校が3校。3学級4定員を解消したいと思って要請している。
人事異動に関して、留萌より北には希望が少ない。また、若い先生・女性の先生が多く、男性の生徒指導
をしっかりできる先生を確保できるよう苦労している。若い先生方は、休みになると町へ出かけていっ
て、地域交流に参加しない。地域の人たちからの批判はここに多い。学校以外の職場から見ると、学校間
の人事は変わっているように見える。普通は辞令1枚で1週間後には、異動しなければならない。